【クロックヒンの魅力】無垢仕上げに込めた想い
クロックヒンは、石の無垢な美しさをそのまま活かした仕上げでお届けしています。それは、この道具を「使い込むほど味わいを増す存在」として、長く愛用してほしいという想いからです。
タイへの買い付けでクロックヒンの職人さんの製造工場兼ご自宅を訪れた際、職人のお宅ではどんなクロックヒンを使っているのかという好奇心から、特別に台所も拝見させてもらうことができました。タイでは料理好きなら2つ以上のクロックヒンを持つのが普通と聞きますが、その台所にはなんと5つも並んでいました。それぞれにどれも違う趣きがありましたが、ひとつ、特にひと際違った手触りを持つクロックヒンがありました。
そのクロックヒンは、お母さんが結婚以来30年以上も使い続けているもので、石が食材や油脂を吸い込み、時間をかけて柔らかい風合いを纏ったものだったのです。その石肌は滑らかで、人の手の温もりが宿っているかのよう。案内してくれたタイの仕入れ先の方も「これほどのクロックヒンはめったに見られない」と興奮していました。お母さんは最初「もう古くて汚れているだけだから」と恥ずかしそうでしたが、私たちが感嘆する様子を見て、次第に誇らしげにそのクロックヒンやご自身の得意なタイ料理のことなどを語ってくれたのが印象的でした。
|長く愛用する楽しさ、「エイジング」の魅力
私が初めて買ったクロックヒンは、偶然にもとても使いやすいサイズと形で、定番サイズの元となったものです。ですが、ニス仕上げだったため10年以上使っても経年変化はほとんど感じられないままで、30年以上使い込まれたクロックヒンを知った今では、その10年間を惜しく感じています。だからこそ、ラフエイジアで扱うクロックヒンは無垢仕上げにこだわりました。道具をただの便利な存在としてではなく、時間とともに変化を楽しむ「エイジング」の相棒として育ててほしいのです。
汚れず変わらない道具も良いですが、革製品や木製品のように、手を加えて育てる楽しみ方もあります。クロックヒンもまた、使い込むことで角が取れ、丸みを帯びた優しい質感に育っていきます。
|クロックヒンを日常の料理に取り入れて
タイ料理ではディップソースのナンプリック(น้ำพริก)や調味料、ハーブを潰すのにクロックヒンを使いますが、用途はそれだけではありません。ハンバーグの種やポテトサラダ、バジルペースト、なめろうなど、日本の家庭料理にも活用できます。クロックヒンで調理することで、石に触れる手触りが変わり、自分だけのクロックヒンへと育てられます。
ほかにも、こんな家庭料理などに
「クロックヒン」で、どんなことができるの?
使った後は、油脂や匂いの強い食材でも食器用洗剤でしっかり洗えば大丈夫です。自然素材の道具は、使い続けることで経年劣化ではなく「エイジング」という価値を生み出します。
ぜひ、無垢仕上げのクロックヒンで料理の楽しみを広げながら、ご自身の生活やご家族との思い出とともに、オンリーワンの価値のある道具に育てていってください。
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ラフエイジアの「Krok Hin(クロックヒン)」のデザインと特徴
こちらは女性クロックヒン職人さんの工場にて
【工場見学】クロックヒンができるまで
紹介したアイテム